2008年3月14日掲載
情報・システム研究機構ライフサイエンス統合データベースセンターとの共催で、2 月12 日(火)〜15 日(金) に「Biohackathon 2008」がCBRC で開催され、海外11 カ国33 名を含む総勢60 名の参加者により活発な意見交換が行われ有益な成果がありました。
Bioinformaticsにおけるwebサービスの数は近年増加の一途を辿っていますが、その使用方法等は各サイトで異なり、共通のインターフェイスを使用できないことが多い。そこでサービス提供元が一同に会し、標準化のための議論をすることがBiohackathonの主目的です。
参加者は分科会(グループ)毎にテーマを決め議論をしました。主な分科会は以下の通りです。
語義、プロトコル、ドメインモデル、データタイプ、サービスタイプ(含BioMoby等)、API 等. 特に語義の重要性が再確認され、異なるサービス間での同一語義の使用に関して議論がされました。
Glycoinformatics、相互作用ネットワーク、テキストマイニング、Phyloinformaticsの各分野で取り扱うデータが異なるため、其々の分野にて標準化のための議論がされました
同期Webサービスのみならず、非同期のサービスも必要であるため、そのためのアプリケーション、環境、方法に関して議論がされました。
バイオでは頻繁に巨大データを扱うが、SOAPでは扱えない等の問題がある。その取り扱い方法に関して議論がされました。
Webサービス提供では当然セキュリティを確保する必要がある。認証方法、セキュリティレベル、計算機資源保護等に関して議論がされました。
Webサービスに対する適切な説明や、ユーザがそのサービスを迅速に探し当てるためにはどうすればよいか等に関して議論がされました。
バイオデータをRDBMSに格納し検索するための標準モデル(BioSQL)、既存のバイオプロジェクトに関して議論がされました。
上記の詳細な内容及び成果に関してはBiohackathonホームページをご参照下さい。