2009年2月13日掲載
社団法人情報処理学会のバイオ情報学研究会では、研究会のトランザクション IPSJ Transactions on Bioinformatics に掲載された論文の中から各年(もしくは各年度)ごとに優秀な論文を原則として1件選び、SIGBIO Best Paper Award(バイオ情報学研究会論文賞) を授与していますが、2007年度の論文賞として、独立行政法人 産業技術総合研究所 生命情報工学研究センター 生体内ネットワークチームの富永大介研究員が筆頭著者である以下の論文が選ばれました。
2007 SIGBIO Best Paper Award(2007年度バイオ情報学研究会論文賞)
細胞アレイやDNAチップ、組織の顕微画像など、生命情報科学で対象とする実験観測の一次データが画像であることは多い。しかし観測対象や実験条件によって画像の様子は全く異なっており、一般には対象に特化した処理法が必要である。画像が大量である場合には処理の自動化も必須である。そこで、細胞アレイによる時系列画像から個々の細胞の活性と細胞形状を数値化し追跡するシステムを開発した。これにより、遺伝型と表現型を組み合わせたダイナミクスの大規模解析が可能となった。
平成20年12月17日-18日に大阪大学に置いて開催されたSIGMPS/SIGBIO合同研究会にて表彰式が行われ、2006年度の受賞者である京都大学化学研究所の加藤有己研究員とともに、研究会のメンバーからの祝福と、今後の発展を祈っての激励を受けました。