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戦略的国際科学技術協力推進事業「日本−スウェーデン研究交流」に採択されました

2009年7月13日掲載



 科学技術振興機構(JST)では、平成15年度から戦略的国際科学技術協力推進事業を実施しており、ライフサイエンスと工学、物理学、コンピュータや数学のような他の分野を結合した複合領域や、ライフサイエンスに関する補完的な関係にある専門分野を結合した領域を対象とした研究交流プロジェクトを支援しています。
 産総研 生命情報工学研究センター(CBRC)配列解析チーム ポール・ホートン研究チーム長とストックホルム大学生物物理・生化学学科アルネ・エロッフソン教授の研究課題「ミトコンドリアβバレル型外膜タンパク質の輸送と膜組み込み機構及びタンパク質相互作用の解明」が平成21年度採択課題として選ばれました。
 日本側では、情報解析はCBRCで行い、確認実験は共同提案者である名古屋大学 遠藤 斗志也教授の実験室で行う予定です。

研究交流課題概要

 本研究交流は、ミトコンドリアβバレル型外膜タンパク質(MBOMP)のミトコンドリアへの輸送および外膜への組み込み機構の解明を目指すものである。
 具体的には、日本側はアミノ酸配列の情報解析によるMBOMPの輸送シグナル・外膜組み込みシグナルの探索と、実験的アプローチによる輸送・外膜組み込みシグナルの検証、輸送・外膜組み込み装置(トランスロケータ)のストイキオメトリーやトポロジーの解析、トランスロケータのタンパク質複合体およびタンパク質相互作用モデルの検証を分担し、スウェーデン側は立体構造の情報解析によるトランスロケータのタンパク質複合体と各トランスロケータにおけるタンパク質相互作用のモデル構築を分担する。
 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、配列解析、立体構造モデリングと実験的アプローチのそれぞれの強みを生かし、MBOMPの輸送・外膜組み込みシグナルおよびトランスロケータのタンパク質相互作用の解明が期待される。    

科学技術振興機構(JST)
戦略的国際科学技術協力推進事業
http://www.jst.go.jp/inter/project/purpose.html

 

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